てつのくじら館の館内の様子ってどんな感じ?見どころや所要時間(滞在時間)感想・口コミ評判などをご紹介!

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てつのくじら館は、大和ミュージアムの前に位置する潜水艦や掃海艇に特化した博物館です。

このてつのくじら館は、大和ミュージアムの付属的な施設のように見えながら、建物の前に実際に海自の一艦艇として就航していた本物の潜水艦が展示されているということで、全国的に有名です。

驚くのはこの潜水艦、そこらで拾ってきたような小さなものではなく、海自が誇る兵装が搭載された潜水艦なので魚雷発射用意〜1!2!3!・・発射〜!・・などと現役時代は魚雷発射ができたものです。

兵装された潜水艦ですので長さだけでも10mは軽く越えます。

そして驚くことになんと!この潜水艦の内部を見学できるのです・・!

このページでは、この「潜水艦あきしお」の内部の様子を含めた、てつのくじら館全体の様子や展示物などを、写真をメインにご紹介しています。

てつのくじら館の入場料金や営業時間・定休日、アクセス方法については下記ページをご覧ください。




てつのくじら館の館内図と回り方

てつのくじら館の館内は、一応の順路が決められており、順路に沿って観覧しながら上の階へ進むと、潜水艦あきしおへの入口がある3階にたどり着きます。

途中、「順路」と書かれた案内板がいくつか立てられていますので、案内板に従って進んでいく形になります。

1階

1階はエントランスとカフェ、ショップがありますが、展示スペースはほとんどありません。エントランスに海自の歴史が掲載された大きなパネルが展示されています。

2階

2階は「掃海艇(そうかいてい)」とはどういうものなのか?を紹介しているエリアです。掃海艇の意味については後述しています。

3階

間違えないでください。潜水艦あきしおへの内部への入口は1階ではなく3階です。

あきしおのような巨大な潜水艦を真近で見たことがない人がほとんどだと思われます。

潜水艦に入れる!と聞くと、1階に入口があるようにイメージしますが、あきしおは何せ巨大な図体をしていますので、幅だけはなく高さもあります。

これが3階に入口がある理由です。出口も当然3階です。

てつのくじら館の順路に沿って行くと、展示を見ながら1階から3階まで行き、最後にあきしおの内部を見学する形になります。

あきしおの見学を終えれば3階から→1階へと降りていき、最後の最後にショップやカフェに立ち寄って、休憩や土産物選びを楽しむという流れになります。

毎週水曜日はボランティアガイドのガイドツアーに参加できる!

てつのくじら館の要所要所には、元海上自衛隊員など、豊富な経験や知識を持つ係の方が常駐していますので、いつでも質問を投げかけることができます。

さらに、毎週水曜日の14時からは、無料のガイド説明ツアーが実施されています。

艦内展示について、より深く知りたい方は、ぜひ、ご参加ください。

てつのくじら館「無料ガイド説明ツアー」

  • 日程:毎週水曜日 14時~
  • 所要時間:約40分

なお、水曜日が連休中などで混雑が予想される時には、ガイドツアーが中止される場合があります。

最新情報は、公式ホームページの「新着情報」でご確認ください。

てつのくじら館の見どころ

1階:ショップ&カフェ・海上自衛隊の歴史に関する展示

エントランス

てつのくじら館は入場料金が無料なので、入場チケット売り場というものがありません。ただ、1階出入り口から入って真正面にインフォメーションカウンターが存在し、程よくピチピチとした受付のお姉んさんがアーミー服を着て笑顔で出迎えてくれます。あまりにものラブな笑顔とそのピチピチ具合に無意識にカウンターに行く回数が増加し、手持ちパンフレットの枚数も増えます。13枚

⬆️インフォメーションと程よくピチピチとしたアーミー服をまとったお姉さん。そそる

⬆️カウンター奥から見た出入口

1階にはショップ「JMSDF SHOP」と、カフェ「JMSDF CAFE」もあります。

JMSDF SHOPの人気おすすめのお土産!

JMSDFショップには、店名のとおり、海自グッズをメインとした取り揃えがあります。アウター、リュック、Tシャツ、帽子、この他、呉名産のお菓子や食品などお土産選びもできます。

てつのくじら館のカフェ「JMSDF CAFE」の人気・おすすめメニュー!

JMSDF CAFEは上記、JMSDF ショップの隣りに併設されています。特に人気オススメのメニューを3つご紹介します。

 「あきしおカレー」850円

「あきしお」の第10代艦長認定という「あきしおカレー」は、てつのくじら館、そして呉の名物グルメです。

潜水艦の形にかたどられたライスが可愛らしく、人気No. 1のメニューとなっています。

数量限定のメニューで、休日はお昼を過ぎると売り切れてしまう場合があります。

 「呉総監☆ドッグ」500円

「呉総監☆ドッグ」は、カレー風味のソースがおいしいホットドッグです。ちょっとした休憩、軽食にはぴったりですよ。

 「てつくじラムネ」200円

「広島レモネード」や「階級スカッシュ」など、広島ならではの、あるいは、てつのくじら館オリジナルのドリンクもおすすめです。

例えば、こんな素朴なパッケージの、昔懐かしい瓶入りラムネはいかがでしょうか?




1階の展示「海上自衛隊の歴史」

1階エントランス奥では、海上自衛隊の歴史や、海上自衛隊と呉との関わりについて、グラフィックパネルや映像を使った展示が行われています。

こちら↑のパネルでは、1889年(明治22年)に旧海軍呉鎮守府が設置されて、戦後1954年(昭和29年)に海上自衛隊が発足、そして今に至る流れが、年表と共に詳細に説明されています。

四方を海に囲まれた日本の復興と発展には、安全な航路の確保が欠かせませんでした。

そのために活躍したのが、当時の海軍省や海上保安庁です。

こちら↑のパネルを通して、戦中に日本近海にばらまかれた機雷を除去し、日本の戦後復興のため尽力した、「掃海(そうかい)」の歴史を知ることができます。

2階:掃海艇に関する展示

2階展示室では、掃海艇、潜水艦、その他の海上自衛隊の艦船や、乗組員の生活について紹介されています。

⬆️色々な種類の護衛艦を比較・紹介する展示

掃海艇の活躍・掃海艇の種類や構造

こちらは、海上自衛隊「掃海(そうかい)部隊」の歴史や活動内容、掃海艇の種類や構造が、実物を交えながら紹介されているエリアです。

機雷の進化に合わせて変化する掃海艇や隊員たちの装備などが紹介されています。

作業の様子がわかる写真も豊富です。

1991年(平成3年)には、湾岸戦争の際にイラクがペルシャ湾北部に敷設した機雷を取り除くため、日本の海上自衛隊・掃海部隊が派遣されました。

「海上自衛隊ペルシャ湾掃海派遣部隊」は4隻の掃海艇と掃海母艦、補給艦の合計6隻の船と、511名の隊員で編成され、呉や横須賀から出港し、他国の掃海部隊と共に、現地で任務にあたりました。

6月5日から9月11日までの約3か月間続いたこの掃海作戦は、「湾岸の夜明け作戦」と呼ばれています。

「湾岸の夜明け作戦」には9か国から約40隻の掃海艇が参加し、1件の事故もなく無事に終了しました。

掃海部隊とは!?

掃海とは、船(掃海艇)やヘリコプターを使って海にばらまかれた機雷(機械水雷)を探し出し、除去する作業のことを言います。

機雷とは、船が接近したり接触したりすることで爆発するようになっている爆弾で、陸における地雷のようなものです。

四方を海に囲まれた日本は、第二次世界大戦中に近海に落とされた多数の機雷に苦しめられた経験から、世界の中でも群を抜いて多くの種類・隻数の掃海艇を所有しています。

海上自衛隊掃海部隊が所有する艦艇一覧(2020年現在)
  • 掃海母艦「うらが」型 2隻
  • 掃海艦「あわじ」型 2隻
  • 掃海艇「すがしま」型 12隻
  • 掃海艇「ひらしま」型 3隻
  • 掃海艇「えのしま」型 3隻
  • 掃海管制艇「いえしま」型 2隻
  • 輸送艦「おおすみ」型 3隻
  • エアクッション艇「1号」型 6隻

⬆️フロート。サメのデザイン?他にゴマアザラシなどもある。デザインのレパートリーは豊富

掃海作業を行う際は、本艦に被害が及ばないように写真のような大きなミサイルのようなフロートを吊るして作業を行います。

万が一機雷が爆発しても、フロートが盾になってくれるのです。

⬆️痛々しく凹んだフロート

写真のフロートは大きく凹んでいますが、これはペルシャ湾の掃海作業中に発見した機雷を処分した際に被害を受けたからです。

機雷の威力と危険性、そして戦争の悲惨さを訴えかけているような展示です。

⬆️掃海艇の模型も展示されている

機雷の種類と技術・掃海艇による掃海作業

機雷には、作動方法や敷設状態などの分類方法により、多くの種類が存在します。

てつのくじら館2階には、そんな機雷を種類別に紹介するコーナーもあります。

例えば、こちら↑の写真に見える「Moored Mine」は、係維機雷と呼ばれる機雷です。

係維機雷は、海底に沈めた係維器(おもり)と爆発する機雷缶をケーブルでつなぎ、機雷缶を任意の深さに漂わせておけるようにした機雷です。

他には、以下のような種類の機雷があります。

掃海部隊には、機雷の種類に応じた装備・処理方法が求められます。




主な機雷の種類

作動方法による分類
  • 触発機雷:船舶と触れると爆発する機雷
  • 感応機雷:船舶の音響、水圧、磁気などに反応して爆発する機雷
  • 管制機雷:陸上から爆発のタイミングをコントロールできる機雷
敷設状態による分類
  • 浮遊機雷:海面に浮かせておく機雷、または海面のフロートから吊り下げておく機雷
  • 係維機雷・短係止機雷:海底に沈めたおもりとケーブルでつなぐことで海中の任意の深さに漂わせておく機雷
  • 沈底機雷:海底に沈めておく機雷
  • ホーミング機雷:標的を追撃できる機雷 ※魚雷が格納されているものもある
  • 上昇機雷:追撃はできないが、標的に合わせた深度まで上昇できる機雷

なお、弾頭にエンジンとスクリューを備え、水中を航行して標的にぶつかり爆発する魚型の爆弾(水雷)を、「魚雷」と言います。

魚雷は普通、艦船から発車され標的に向かいますが、機雷は艦船から投下され、海中に放置されるという違いがあります。

⬆️機雷処分具S-4

実は日本は島国という立地柄、機雷が漂着することが多かったそうです。

日本が多くの掃海艇を所有するのには、そんな理由もあります。

日本の海自は掃海艇の保有数と機雷を処理する経験や技術力を活かして、世界各国の国々を支援する形で世界中の海域で活躍していることは、一般にはあまり知られていないかもしれません。

ただし、いかに日本の掃海艇や機雷処理の技術が優秀とはいえ、常に危険は伴うものですので、最悪の事態を考慮しておく姿勢が常に求められます。

そこで開発されたのが、新型のフロートである「Sー4」です。

実はのぉあんとぉっ!S-4が配備される前は、機雷を探知した後、その機雷を処分するためには、処分部隊が爆薬を手持って潜水して、1つずつ爆破していたのです。

しかし、S-4には標準機能として有線誘導が搭載されており、これにより洋上からの遠隔操作にて機雷の爆破が可能となり、隊員の危険を大幅に減少させる結果を生み出しています。

⬆️掃海電線切断模型

掃海電線は磁気機雷を処分するために役立つツールです。

機雷には、既にご紹介した通り、接触によって爆発するタイプと、船が接近しただけでその音響、水圧、磁気などにより爆発するタイプがありますが、磁気機雷は、付近を通過する船の磁気に反応して爆発します。

そこで、リールに巻かれた掃海電線を海中へ流し、直流電流を+と−へ交互に流し、過電流を発生させることにより、磁気機雷をたやすく処分することが可能になるのです。

3階:潜水艦に関する展示

3階では、潜水艦の種類、歴史、機能、船上生活などについての展示が行われています。

潜水艦の乗船員になるために必要な訓練についてや、万が一の時の潜水艦の救助方法など、さまざまな視点から潜水艦について学ぶことができます。

また、3階には展示のおさらいができる「海自情報ステーション」もあります。

潜水艦「あきしお」の入口も3階にあり、見学前のガイダンスのためのスペースが設けられています。

⬆️リフレッシュフロア

潜水艦の変遷

旧日本海軍の初めての潜水艦から、現在の海上自衛隊の潜水艦まで、日本にはどんな潜水艦が導入され、どのように活躍してきたのでしょうか。

「より深く、より静かに」を目標に研究開発が進められる潜水艦の進化と、潜水艦が参加する作戦、国際的な役割について、模型を交えて解説されています。

潜水艦の活躍・潜水艦の機能

潜水艦の活動や構造、昨日に関する展示のエリアです。

戦後の海上自衛隊発足後、初めて導入された潜水艦は、「くろしお」でした。

潜水艦「くろしお」は、アメリカ海軍から貸与されたもので、最初は横須賀地方隊に編入され、1955年、横須賀に入港しました。

その後、1962年には呉地方隊に編入され、1966年まで訓練、潜水艦要員の育成などのため活躍し、1970年に除籍、アメリカへ返還されました。

こちら↑では、そんな潜水艦「くろしお」の写真や模型が展示されています。

⬆️潜水艦「あきしお」の内部を巨大パネルで紹介している

艦内生活

潜水艦での隊員たちの生活に触れられる、興味深い展示もあります。

潜水艦の内部の生活空間は、どのようになっているのでしょうか・・?

こちら↑は隊員たちの待機室・食堂です。

潜水艦の艦内での隊員たちの1日のスケジュールや、献立が紹介されています。

外の見えない潜水艦の中では、昼も夜もわかりません。

そんな環境の中で、生活リズムを整え、元気に任務にあたるための工夫が垣間見えます。

⬆️艦内で用意される食事の展示「朝/昼/晩」

夕食はお決まりのカレーが見えます。やはり定番はカレーのようです。

朝食は手軽に調理できるトーストがメインのよう。

食堂のすぐそばに、トイレと洗面所がありました。

隊員たちの生活スペースには、潜水艦の限られたスペースを有効活用するための知恵が詰め込まれています。

とはいえ、潜水艦乗務中の生活は必ずしも快適とは言えません。

ベッドはというと・・

⬆️乗務員の寝床(3段ベッド)。1人に与えられたスペースは寝返りを打つのでさえ苦労するほどのスペース

なんと低い天井に迫る3段ベッド!非常に圧迫感があります・・。

展示されているベッドは、海上自衛隊でも実際に使用されいる3段ベッドです。

自由に寝そべって寝ごごちなどを体験することができます!

⬆️潜水服

こちら↑は潜水服の展示です。

潜水艦の乗組員が、事故などで脱出しなければいけなくなった時はどうするのでしょう?

隊員たちには、生死を分けるもしもの時のための訓練も欠かせません。

⬆️潜望鏡(せんぼうきょう)

この他、掃海艇の甲板の様子を再現した展示もあります!




潜水艦あきしおの内部に潜入体験

てつのくじら館の1番の見どころは、なんと言っても潜水艦「あきしお」です。

日本で唯一、実物の潜水艦を展示しているというだけでなく、内部まで見学することができます。

⬆️館内からあきしお内部への入口

⬆️あおきしおの中に入ったところ。あきしおの乗船員の身の回りの物が展示されている。

⬆️あきしお艦内のトイレ

⬆️艦内シャワー室

⬆️あきしお内部の通路は狭い上、見上げると天井はパイプだらけ。

⬆️あきしお内部の調理場

さきほど展示室で見たのと同じような、3段ベッドとロッカーの寝室もあります。↓↓

夜間は艦内にこのような赤色の常夜灯を点灯することで、隊員たちに現在の時間が夜であることを知らせます。

潜水艦は海深くに潜水していて太陽光が届かないため、時計を見て時間を確かめないと、今が何時なのかが分かりません。

それでもどうにか、少しでも時間の感覚がつかめるように、照明を調整して隊員たちの体内時計にもう夜であることを訴えかけているのです。

また、海自では毎週金曜日にカレーを食べる風習がありますが、これは曜日の感覚を失わないためだとか。




⬆️隊員たちの待機室

⬆️艦長室

艦長室も狭いとはいえ、一般の隊員たちのスペースとは違います。

ちょっとしたデスクに椅子、独立したベッドがあるようです。

⬆️あきしおの操縦室

操縦室まで見せてもらえるなんて・・!

正面にも側面にも、本当にたくさんのスイッチやメーターが見えます。

操縦できるようになるまでには、さぞかし大変な訓練を積むのでしょう。

⬆️潜望鏡(せんぼうきょう)も観られる。

潜望鏡は交代で観ることができます

観て驚ろくことなかれ!数キロ先の景色が鮮明に見えます。ぜひ!ご体験ください!

⬆️あきしお内部の計器類

なお、あきしお内には以上のように、写真撮影可能エリアがあります。

ただし、連休中など混雑時には、写真撮影できる範囲が、普段よりも限られる場合があります。

艦内にも係の方がいますので、必ず指示に従って見学してくださいね。

ところで・・潜水艦「あきしお」とは?

あきしおは、1986年から2004年まで、海上自衛隊で実際に使われていた潜水艦です。

あきしおと同じ「ゆうしお型」と呼ばれる潜水艦は、「ゆうしお」を始めとして、2008年に「ゆきしお」が除籍されるまで、10隻が建造・運用されました。

その中で「あきしお」は7番目に建造されたもので、名前は、「秋」の「潮」に由来しています。

「あきしお」は2004年に除籍されてから、史料館に展示されることになり、2006年に国内最大級のクレーン船で陸揚げされ、搬入されました。

あきしおの存在はトップレベルの国家軍事機密でもある!!

上述したように、本物のあきしおが展示されており、時間内であれば艦内の様子を見学できます。艦長室、士官室など、乗員の生活がわかる個所が一部見学できるようになっている他、潜水中の環境を疑似体験することもできます。

しかしながら、あきしおは、レーダーや魚雷も搭載する本物の潜水艦であり、国の防衛力強化のため数々の任務に当たっていたことから、軍事・防衛上、秘密にしなければならない箇所が多いのも事実です。

そんな理由から、艦内にて見学できる場所は限られており、見学可能なスペースでも、錨や推進器(スクリュープロペラ)など、一部設備はダミーに付け替えられています。

ちなみに、この展示物としての潜水艦あきしおは、建築基準法にのっとり、「建物」という位置づけになっているそうです。




潜水艦「あきしお」の大きさ・型、経歴など

大きさ・型など

  • 全長:76.2m
  • 幅:9.9m
  • 重さ:2.250t
  • 乗員:75名
  • 船型:完全複殻式・涙滴型(ゆうしお型)潜水艦
  • 主要兵装:水中発射管一式 スノーケル装置
  • 製造所:三菱重工業神戸造船所
  • 運用者:海上自衛隊

潜水艦「あきしお」は、全長76.2m、幅9.9mという特大マシンです。

これは大体、大型ジェット機ほどのサイズとなります。

経歴

  • 1983年4月15日:起工(三菱重工・神戸造船所)
  • 1985年1月22日:命名、進水
  • 1986年3月5日:就役し、第1潜水隊群第1潜水隊に配属され、呉に配備される
  • 2004年3月3日:除籍
  • 2006年9月24日~26日:海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)に搬入される

てつのくじら館の見学所要時間

てつのくじら館の見学所要時間は、通常、40分~1時間程度です。土日祝日でも館内はそれほどの混雑はなく、割合スムーズに入館できます。

もし、パネル解説を見ないに加え、見たい展示物だけを見る形式をとって、あきしおの艦内見学をメインにされる場合は30分くらいで済みます。

てつのくじら館の混雑状況

もっとも空いている時間帯

開館直後の9時~10時頃が比較的混雑のない時間帯です。

平日であれば展示をゆっくり見られないほど混雑が気になることはあまりありませんが、土日祝日は混雑する場合がありますので、朝のうちの来館がおすすめです。

GWの混雑状況

てつのくじら館は、ゴールデンウイークなどの連休中は混雑します。

各展示を見るのにもやや時間がかかることがあるほか、潜水艦「あきしお」の見学に30分~50分程度の待ち時間が発生する場合があります。

なにせ、あきしおの内部は人が1人通れてやっとというぐらいの狭〜い通路を進んでいきますので、一度に入れる人数も限定されてきます。

そうなると当然、入れない人は並ぶ格好となりますので、必然的に待ち時間が発生してしまうというワケです。

ゴールデンウィーク期間中の混雑状況は、下記、てつくじ公式Facebookページおよび公式Twitterにて随時、更新されます。

てつのくじら館とは?「史料館の目的・理念・コンセプト」

正式名称

海上自衛隊呉史料館

住所

広島県呉市宝町5-32

電話番号

0823-21-6111 / 0823-24-1130(ショップ・カフェ)

目的・理念

「てつのくじら館」は、「海上自衛隊呉史料館」の愛称です。

2007年から一般に公開されている施設で、日本で初めて、実物の巨大潜水艦を陸上展示しています。

海上自衛隊が保有する資料の保存・展示を通して、海上自衛隊員の教育と、一般への広報を目的として建設されました。

一般の人に海上自衛隊に関する理解を深めてもらうことで、海上自衛隊と国民・地域住民との共生に貢献することを目指しています。

コンセプト

てつのくじら館は、以下のような内容をコンセプトとして運営されています。

  • 海上自衛隊の歴史に関する資料の展示を通して、呉市と海上自衛隊との長い関りについて紹介する
  • 実物資料の展示やインターネットなどによる広報活動を通じて、一般国民に海上自衛隊の活動内容をアピールすると共に、海上自衛隊に対する理解の促進を図る
  • 実物の潜水艦を、「見て」「触って」「体感する」という貴重な体験を提供する
  • 呉市の歴史や文化に配慮し、周辺施設との調和を重視することで、地域社会との共生を目指す

【補足その1】「てつのくじら」の名前の由来や意味とは?

「てつのくじら」の意味について、あまり深く考える人はいないと思いますが、この理由はどこかで察するように理解しているからです。

そうです!

てつのくじらの名前の由来とは、「てつのくじら館」の前に置かれている「潜水艦あきしお」の勇壮たるクジラのような外観から「てつのくじら」の名前が取られています。

事実、当館は「潜水艦あきしお」の見学がメインになります。

ちなみに、地元民は「てつくじ」と略して呼ぶことがあります。館内のショップでも「てつくじオリジナル」などと書かれたPOPを見かけることがありますが、これこそまさに「てつのくじら館オリジナル」という意味です。

【補足その2】「JMSDF」の意味

ところで、「JMSDF」は何の頭文字の組み合わせかわかりますか?

・・・

正解は!

Japan Maritime Self-Defense Force」です。

これを日本語に訳せば「海上自衛隊」になります。

わかりましたか?

「てつのくじら館」は、潜水艦や海上自衛隊に特に関心がない方にとっても、興味深い展示をしている史料館なので、ぜひぜひ、足を運んでみてくださいね。

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当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。