宮島🦌厳島神社の正式参拝ルート(順番)を…地の果ての手前まで知るつもりぃ❓

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実は厳島神社には伝承の正式参拝ルートがあった!

例えば「日光東照宮(日光二荒山神社・日光輪王寺)」や「伊勢神宮」などは、境内や宮域が広く、特に神宮の場合は境内が「内宮と外宮」とで別れている上に、互いに随分と距離が離れています。

さらに宮域外にも社殿がいくつか存在し、参拝する順番に悩んでしまいます。

また寺社によっては暗黙の内に参拝ルートが存在している所もあります。

そして実は、この宮島・厳島神社にも「正しい参拝の方法が存在している」のです!

以下ではその厳島神社の正式とされる参拝ルートを参考までに述べておきます。

なお、必ずしもこの通りに参拝しなければならないというわけではなく、あくまでも本人の気持ち次第。

それと併せて厳島神社の見逃せない境内見どころも述べておこぅと思ふ。フッフッフ

境内の厳島神社の参拝の順序

まず、厳島神社の境内の参拝順序からご紹介しますので、以下↓の境内地図をご覧ください。

画像引用先:厳島神社ホームページ

この地図に記載された参拝ルートは、厳島神社のホームページに掲載されている「公式の参拝ルート」となります。

地図に記載されている参拝ルートをご覧いただければ分かると思いますが、厳島神社の境内は海上に位置し、また寝殿造りの境内となっていることから、参拝する道筋が限られています。

ですので、知らぬうちにあちこちに行ってしまって道に迷う・・ということはありません。

ただ、初めて厳島神社へ訪れた方ですと、今自分がどの辺りを歩いているのかよくわからないままに何となく進んで、気付いたら拝観出口だった!

‥‥‥な〜んてことになりかねませんので、社殿がどんな構造になっていて、途中で何を見ることになるのかを把握しておくと安心しんしん雪積もるほど‥‥安心でぇす。..どゆ意味や




厳島神社の入口と出口の場所

厳島神社の境内は、宮島の「御笠浜(みかさはま)」の中心に位置し、浜の入江に沿うようにして建立されています。

そのため昇殿するためのメインとなる出入り口は、浜の東西に位置します。

ただし現在の境内への入口は「陸側から見て右手側(東側)」となっており、「左手側が出口(西側)」となっています。

西回廊からは昇殿できませんので、ご注意ください。

厳島神社の正式な参拝ルート

東回廊の入口の拝観受付窓口で、初穂料を納め、入場券を買い求めます。

その後は順路に従って、以下のように進みます。

客神社【国宝】
鏡の池
朝坐屋【重要文化財】※見学のみ
↓便所(朝坐屋の奥にあります。漏らすとバチがアタリます。MAXになる前に!)
揚水橋【重要文化財】※見学のみ
内侍橋【国宝】
拝殿(拝殿より向こうへは行けません。祓殿の周囲を回るようにして舞台へ)
高舞台【国宝】
平舞台【国宝】※火焼前(ひたさき)※
右楽房右門客神社【国宝】
左楽房左門客神社【国宝】
内侍橋【国宝】
拝殿(再び拝殿脇を通ります。お守り・御朱印の授与所はこちらです。)

↓西回廊に入る

長橋【重要文化財】
天神社【重要文化財】
大国神社【重要文化財】
能舞台【国宝】※見学のみ
反橋【重要文化財】

出口

大鳥居をくぐれる?

一般的な神社であれば、参拝の最初に鳥居をくぐりますが、ご存知の通り、厳島神社の大鳥居は海上にあるので、なかなかくぐる機会に恵まれません。(※参道には別の石鳥居があります。)

ただし、どうしてもくぐっておきたいという方は、方法がないわけではありません。

それは、干潮時をねらうということです。

干潮時には、潮が引き、大鳥居の足下まで行けるので、大鳥居をくぐれます。

他には、大鳥居をくぐるナイトクルーズを利用するという方法もありますよ。

くぐらないまでも、大鳥居の前を通過するフェリーに乗れば、鳥居に接近して、正面から見ることができます。

ちなみに、この大鳥居は拝観料金が必要な社殿の外にあるので、大鳥居を見たり、くぐったり、触ったりするだけなら、無料でできます。

あまり知られていない!!厳島神社の正式参拝コースとは❓

実は厳島神社には境内だけではなく「境内に訪れる前から」の以下のような正しい参拝ルートと言うものがあります。

つまり、本当の参拝は境外からすでに始まっていたことになります。

そして、驚くことになんと!厳島神社にも伊勢神宮のように「外宮と内宮がある」と聞けば驚きますでしょうか?

厳島神社における外宮・内宮の位置づけは以下のようになります。

  • 外宮:本土・広島の「地御前神社(じごぜんじんじゃ
  • 内宮:宮島の「厳島神社の境内(本殿)
  • 奥宮:宮島の弥山山頂にある「御山神社(みやまじんじゃ

そして、正式な参拝コースは以下の通りです。

スタート地点:広島本土・「地御前神社(じごぜんじんじゃ)」

内宮:厳島神社の境内

奥宮:弥山山頂・御山神社




地御前神社が「厳島神社の”外宮”である理由」について

厳島神社が創建した頃の590年代の日本の人口はまだ少なく、日本全国でも450万人ほどであったと言います。

つまり、創建当初の厳島(宮島)は人が誰1人いない「無人島」であり、島そのものを御神体として祀るための「社」だけが存在していたと言う説があります。

その社を遥拝(ようはい)するための場所(社)が、上述の「地御前神社」であったと云われています。

また、島へ直接参拝に伺う際もこの神社で神事を行ってから、船を出して宮島へ渡ったとも云われています。

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広島・地御前神社のINFO

住所:広島県廿日市市地御前5丁目
TEL:0829-36-0795
営業時間:参拝自由
入場料:無料
主祭神:宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)

御山神社が「厳島神社の奥宮である理由」について

これもあまり知られていませんが、なんと!1168年(仁安3年)に平清盛が厳島神社の造営を執り行った際、厳島神社の「奥宮」と位置づけて弥山の山頂に「三鬼堂(さんきどう)」と呼称される「お堂」を造営したそうです。

そして何を隠そう、この三鬼堂こそが現在の「御山神社」の前身であり、つまりは厳島神社と非常に関係の深いお堂(神社)であることになります。

その後、明治初頭の神仏分離令によって現在の「御山神社」へと改名され、現在では「厳島神社の境外摂社の社格」を併せ持つに至っています。

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広島・御山神社のINFO

住所:広島県廿日市市宮島町
TEL:なし(厳島神社・社務所:0829-44-2020)
営業時間:参拝自由
入場料:無料
主祭神:市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命




厳島神社の参拝において注意すること

厳島神社の境内は一方通行!

昇殿した際には、重要な注意点があります。

その注意点とは、厳島神社の境内は「一方通行である」ということです。

厳島神社には、日本の内外問わず平日でもたくさんの観光客が訪れます。

「引き返す」となれば、進んでくる参拝客の流れに逆行することになりますので、非常に危険です。

厳島神社の参拝方法は「2礼2拍手1礼」!

厳島神社での参拝方法は「2礼2拍手1礼(2拝2拍手2拝)」です。

2礼2拍手1礼と言えば・・そうです!あなたのお近くの神社と同じ、一般的な参拝方法になります。

2礼2拍手1礼の参拝方法

お賽銭箱の前まで来たら、まずお賽銭を入れます。
この時、お賽銭箱に勢いよく投げ入れるのではなく、静かに投げ入れます。(特に決まりはありませんが、お賽銭は5円玉が良いですね。”ご縁”の意です。)

お賽銭を入れた後は鈴を鳴らします。(鈴がある神社の場合)
鈴は邪気を祓い、神様への合図になります。

そして、2回、90度の拝礼をします。【2礼】
90度が基本ですが、混雑時は気持ち程度で構いません。
次に両手を合わせますが、その際、利き腕の手を少しズラして合わせ、音が出やすくします。
いよいよ拍手します。
拍手は邪気を祓いより清浄な空間を作ります。自らを清めると言う意味合いも込められています。
神様への報告(お願い)の合図にもなります。

そして拍手を2回行います。【2拍手】
拍手をした際は、神様に分かりやすくするように自分の名前や住所を神様へ告げるのも良いでしょう。
拍手を終えた後は両手を合わせて(合掌)静かにお祈りします。
お祈りは、最初から「宝クジや馬券が当たりますように・・」ではなく、まずは、健康で今まで生きてこられたことに対しての感謝の意を表してから、何かあればお願い事を述べ、ご加護・お力添えをお願いするのがおすすめです。

お祈りが終わったら、最後にもう1度拝礼をします。【1礼】

ちょっと待った!お賽銭を入れる前に!

お賽銭を入れる前に忘れてはならないことがあります。

特に夏や真冬であれば”ある物”を身に付けませんか?

そうです。「帽子(ぼうし)」です。

あまり気にしない方もおられますが、せめてお賽銭箱、つまり、拝殿・本殿の前に立ったら、帽子は脱帽しましょう。

帽子を被ったままの参拝は、これからご加護をお願いする神様に対して、大変失礼です。

必ず着帽するようにしてくだ・・アレ?あっ、ちゃうわ間違えた。・・「脱帽」!!するようにしてください。脱帽!です。

近年では特に、若いピチピチしたピチピチギャルの方がとぉ~っても可愛いぃニット帽を被っているのが多く見受けられます。

・・こホんっ!

「脱帽したら髪型が崩れるから脱帽したくない!」・・と言う気持ちにもなりますが、あなたが、なぜ今、お賽銭箱の前に立っているのを少し考えてみてください。

きっと、髪型がどうとかとは、言っていられないハズです。

ただ参拝するだけじゃもったいない!歩きながら景色にも注目!

厳島神社の社殿は、壁やドアで閉じられていないので、入口から東回廊を通って本殿に参拝し、西回廊から出口に抜けるまで、常に、外の景色を見ることができます。

このように、建物の中と外の境界があいまいで、建物の中にいながら外の景色の移り変わりを楽しめる構造を「建築的(建築の)プロムナード」と言います。

プロムナードとは、「散歩道」や「遊歩道」を意味するフランス語です。

まさに遊歩道を散歩するように、厳島神社の回廊を歩きながら、色々な角度から外の景色を見てみるのも、面白い体験となるでしょう。

【補足】厳島神社が海上に屈折した回廊を配した寝殿造で造営された理由

社殿の造りは貴族の邸宅を模した「寝殿造り」の社殿となっており、本殿から大鳥居を正面に見て右手側に「摂社・客神社」を配し、左手側には「摂社・大国神社」や「摂社・天神社」を配しています。

このような複雑な回廊を配した建築様式は平安貴族たちが自邸の造営に用いた建築様式であり、現在の厳島神社の創建者が平清盛ということもあり、そのままダイレクトに社殿へも反映されたことになりまする。

そして、上記、摂社群の間に「祓殿」や「拝殿」を配して回廊を回し、その中央に本殿が鎮座します。

本殿から大鳥居に向かう社殿群の中心にあたる動線上には「平舞台・高舞台」があり、このような「舞台造り」にも趣を凝らした、粋な「寝殿造り」の見所の1つといえます。

時代が下るにつれて祭神が増加し、その都度、社殿の造営や改築が繰り返し行われ、現在のような回廊の先に殿舎(社殿群)を配するような位置関係になっているものと考えられます。

このように厳島神社は由緒正しき歴史を持った社であり、その歴史と比例するだけの多くの魅力に包まれた西国一とも言える社です。

単なる参拝だけで終らず、参拝される方々が驚きや満足、そして思い出と言う至高の手土産を持って家族の待つ自宅へお帰りいただけることでしょう。

是非!厳島神社、しいては宮島での観光を人生の良き思い出としてください。

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