宮島厳島神社でも、日本全国の神社同様「おみくじ」があります。
しかし、中には厳島神社のおみくじが、厳しいという声もあります。
厳しいとは、「凶」が出る確率が多いということです。
はたして、本当に厳しいのでしょうか?
宮島・厳島神社のおみくじの種類
厳島神社のおみくじの種類は40種類あり、個々の結果の中にも、さらに何種類かの結果に分かれています。
分かりやすくいいますと、大吉でも「3種類の結果(お告げ)がある」といったことになります。
- 大吉:3種類
- 吉:13種類
- 末吉:3種類
- 向吉:2種類
- 平吉:1種類
- 平:5種類
- 吉凶末分:1種類
- 始凶末吉:1種類
- 凶:9種類
- 大凶:2種類
※おみくじの種類の数量は、時折、変更があるようです。
厳島神社のおみくじの漢字の読み方と意味
大吉(だいきち):大きく当たったゾ!!..っしゃぁ~~!!スカッと爽快
吉(きち):当たり!
末吉(すえきち):まぁ..当たり!
向吉(むこうきち):日頃の行い次第で大吉に向かう
平吉(へいきち):普通。ハズレではない。凡人調で事が進む。
平(たいら):平吉と同じ意味。
吉凶末分(きっきょう いまだわからず):現時点では良し悪しが分からない。これからの行い次第。
始凶末吉(はじめきょうすえきち):新しく物事を始める時は苦労がある。しかしその後スケベ吉へ転じ・・あぁイヤイヤ末吉!!に転ずる!
凶(きょう):おみくじの内容を参考にして日々よく実践すべし!
大凶(だいきょう):いかなる行動は慎重に。特に新しいことを始める時。
厳島神社のおみくじの確率
厳島神社のおみくじの吉・凶の確率は以下の通りです。
- 大吉:7.5%
- 吉:32.5%
- 末吉:7.5%
- 向吉:5%
- 平吉:2.5%
- 平:12.5%
- 吉凶末分:2.5%
- 始凶末吉:2.5%
- 凶:22.5%
- 大凶:5% ※現在は更に少なくなっている可能性があります。
※小数点以下は切り捨て、分かりやすい数字であらわしています。
この確率の統計を見ていくと、当たる確率が高いおみくじは以下のようになります。
- 1位.「吉」
- 2位.「凶」
- 3位.「平」
厳島神社のおみくじの順番
基本
- 「大吉⇒吉⇒中吉⇒小吉⇒凶」
大抵の神社(12種類)
- 大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
古い歴史をもつ神社のおみくじの順番の例
- 「大吉⇒吉⇒中吉⇒小吉⇒半吉⇒末吉⇒末小吉⇒平⇒凶⇒小凶⇒半凶⇒末凶⇒大凶」
厳島神社のおみくじの順番
- 大吉⇒吉⇒末吉⇒向吉⇒平吉⇒吉凶末分⇒始凶末吉⇒凶⇒大凶
厳島神社のおみくじを引ける場所・時間
場所
本殿・拝殿前授与所
厳島神社に参拝する際は、まず入り口で拝観料を納め、あとは出口まで順路に沿って進みます。
したがって、おみくじが引ける授与所までも、迷うことなく行くことができます。
時間
開門時間から閉門時間まで
厳島神社の開門時間は、元旦を除き、6時30分です。
閉門時間は季節により異なりますので、詳しくは、当サイトの以下のページ↓でご確認ください。
「おみくじ」を木の枝などに結びつける理由と「凶のおみくじは結び付けてイイ?」
おみくじを引いたあと、神社の境内に結びつけて帰る方がいますが、実はこれには由来があります。
まず、おみくじが一般的に流行したのが江戸時代と云われています。
この頃、「恋が実る(赤い糸を結び付ける)」にアヤかり、神様との縁を結び、さらに願いを叶えてもらうなどの意味合いから、木の枝などにおみくじを結んだのが起源とされています。
また「凶」のおみくじをククり付けて帰る方が多いですが、これはできるだけ縁起を良いものにしようと、神社に結びつけて帰るという理由があると思われます。
ちなみに現代では「凶」のおみくじが出れば、神社の枝などに結びつけて帰る方が多いようですが、神社にある木は神聖なものなので、枝に結び付けるのはやめましょう。
木の枝に「おみくじ」を結んでは行けない理由
神社の木は「御神木(ごしんぼく)」と謂われ、神様がお宿りになっています。
御神木の枝におみくじをククり付ける行為は、祭神様への冒涜にも繋がります。
さらに万が一、枝を折ってしまっては逆にバチがあたります。
以上のことから、おみくじを枝に結ぶのだけは絶対に控えましょう。
大抵の神社にはおみくじを結び付ける場所がありますので、ソチラへ結びつけて帰ってください。
厳島神社のおみくじを結ぶ場所
上述したように、厳島神社では順路に沿って歩けるようになっています。
おみくじを結ぶ場所は、おみくじを引いた授与所の後の廻廊に設けてあります。
「おみくじ」って普通に捨てられる?「おみくじの捨て方とは?」
例えば「凶」を引いて、神社の境内に結んで帰ろうと思ったところ、結ぶ場所が見つからなくて、持ち帰ってきた「おみくじ」があったとします。
こういった「おみくじ」の処理をどうするのか?迷うところですが、基本的に、神社で引いた「おみくじ」は捨てることができます。
しかし、おみくじを捨てる場合は、以下のような方法をとります。
- おみくじの紙に塩を小さじ1杯ほど振りかけ、その塩を包む形で綺麗に折ってセロハンテープや糊などで塩が出てこないようにし、そのままゴミ箱へ。
- あなたの自宅近辺の神社のお焚き上げの時に、お守りなどと一緒にお焚き上げしてもらいます。
- 台所用のビニール袋に塩を小さじ1杯ほど入れて、その中におみくじを入れて袋の先をククって、そのままゴミ箱へ。
ちなみに、ここで塩が出てきましたが、塩には邪気を祓う清めの効果がありますので、捨てる場合は必ず塩を用いるようにします。
間違っても、粗末な扱いはしないことです。本当にバチが当たります。
たとえ「おみくじ」といえども、神聖な神社の境内に置かれた一種のご祈祷の念が込められ、御神徳を帯びているものですので、けっして粗末には扱ってはいけません。
「おみくじ」の由来と歴史
おみくじの始まりは、平安時代の頃であったと云われます。
ただし、おみくじが本格的に庶民層にまで広まったのは江戸時代であり、天台宗の僧侶・南光坊天海(なんこうぼうてんかい)によって広まったと云われています。
江戸時代以前、特に平安時代などでは、国の行く末を定める時「籤(くじ)」を用意して、神のご意志を確かめたそうです。
これを最初に始めたのが、上記の天台宗の僧侶「良源」であると云われています。
この「良源(りょうげん)」は、「元三大師(がんざんだいし)」の名前で親しまれており、比叡山延暦寺の18代目の座主でもあります。
おみくじのまつわる伝承によると、天海の夢枕に良源が立ち、「戸隠神社の本殿へ来て中にある箱をあけよ」と告げたそうです。
天海は霊夢の通り、戸隠神社へ参詣し本殿の中へ入り、箱を開けました。
その箱の中から、良源が著した「元三大師百籤(ひゃくせん)」が出てきたと云われています。
後に天海が元三大師百籤を「吉凶占い」として幕政に用いたことで、おみくじが広まることになります。
えっ?!おみくじは、とある神社の製作所で作られている??
おみくじが作られている製作所に関しては、当サイトの以下のページにてご紹介しています。
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おわりに・・
おみくじで「凶」や「大凶」を引いてからといって気を落とす必要はありません。
おみくじに書いてあることは神からのお告げですから、それを気に留めていれば、気運が高まり逆に幸運をもたらします。
以上のことを踏まえて、このように考えることもできます。
「大凶」の次は最上へループして「大吉」に転じると・・。
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