宮島🦌歴史民俗資料館(旧江上家住宅・母屋)の歴史や館内の様子・口コミ評判・感想など

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宮島歴史民俗資料館(旧江上家住宅・母屋)【登録有形文化財】

創建年(旧・江上家)

  • 1830年から1867年(江戸時代後期)
竣工年

  • 1971年(昭和46年)
建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入
  • 木造土蔵造・2階建
大きさ

  • 奥行き:13.5m(母屋)
屋根の造り

  • 本瓦葺(桟瓦葺)
建築面積

  • 828.81㎡
敷地面積

  • 1,563.62㎡

宮島・歴史民俗資料館の歴史・由来

厳島神社の出口を出て、大願寺の門を横にして海とは少し外れた小山へ向かう通り面した場所に「旧・江上家住宅」が建っています。

現在は「宮島歴史民俗資料館」と名前を変え、厳島神社や平清盛を含めた宮島全般に関わる資料館として存立しています。

江上家は、もとは九州の龍造寺一門格の氏族であり、龍造寺氏の衰退と共に歴史上から名前を消しています。

宮島の江上家は「醤油の醸造」と「質屋」で商いを行って成功を収め、宮島屈指の豪商として名を馳せています。

現在に至っては「宮島歴史民俗資料館」として邸宅が現存されており、旧・江上家の住宅は江戸時代の島民としての商家の暮らしぶりを伝える貴重な文化財となっています。

邸宅の外壁は漆喰塗で上塗りされており、入口を入ると炊事場や作業場といった土間式の建築が伺え、家屋の西側には平屋建ての茶室が設置されています。

また母屋からの屋根先(軒・庇)が大きく張りでており、それらを支えるかのように「持ち送り板」が設置されていたりと、通常の豪商の邸宅とは異質な島民独特とも言える特徴的な建築が伺えます。

明治時代末期には宮島の旅館「岩惣」が買い受け、昭和の時代までは「岩惣の別荘」として使用されていました。

しかし、1971年(昭和46年)に資料館創設のために宮島町に譲渡され、部分的に修繕を行い、創建以来の姿を留める形で開館に至っています。




宮島歴史民俗資料館の見所(見どころ)と館内の概要

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展示館A

土蔵造りで石畳のある住居部分を当初の姿のまま展示しています。江戸時代の当時、実際に使用されていた瓶(かめ)や工具・道具など約200点が展示されています。

展示館B

展示館Aの奥には展示館Bがあります。

展示館Bでは厳島神社に代表される宮島に伝来した「百手祭」や「とんど」などの祭事の種類や祭事の用具70点あまりを紹介しています。

ご存知の通り、厳島神社では陵王や還城楽などを例に例年、特徴的な様々な舞楽が奉奏されています。

展示館C

宮島と言えば「しゃもじ」です。
その宮島しゃもじの起源についての説明と起源のもととなったしゃもじを展示しています。その他、宮島特産品の「もみじまんじゅう」の歴史や、宮島の特産品の一覧(工芸品)を展示しています。

展示館D

展示館Dは1階と2階に分かれて、6つの展示部屋に分かれて構成されています。

1階

1階部分は厳島神社が世界遺産となるまでの経緯や平清盛と平家についての解説を映像で行っています。
その他、厳島合戦(陶氏と毛利氏の戦いの模様)や大河ドラマ「平清盛」で使用されていた小物、主演の松山ケンイチ氏が実際に使用していた太刀なども展示されています。

また、シアター(映画館)もあります。上映作品は不定期で替わりますが、上映時間は約10分〜15分です。

2階

展示館1階の奥には2階へ上がる階段があります。ハート型や花柄模様などの透かし彫りが随所に施された木造の階段になります。

「宮島芝居」や「富くじ」といった宮島特有の文化に関する展示や、宮島に古来から伝わる「古文書」や「古写真」などを展示しています。

このほか、重要文化財指定の平清盛が発願して制作し、毛利元就が再興したと伝わる「大風呂釜」も出陳されています。(常時出陳されているとは限りません)

宮島の民家

宮島特有の民家の建築が紹介されています。
少し変わった代表的な特徴・風習としては、昔の宮島の民家は戸棚の上に神棚を設置しています。




宮島歴史民俗資料館の見学所要時間(滞在時間)

宮島歴史民俗資料館の館内では、映像シアターがあり、これを最後まで鑑賞すると約10分かかります。

後はひたすら見学となりますが、流す感じで見学して30分、ジックリくりくりと解説を端から端まで見て約1時間ほどです。

宮島歴史民俗資料館の感想

宮島歴史民俗資料館では、宮島で起こった歴史や宮島の文化を展示品はもとより、パネル解説やシアターなどの映像を通して知ることができます。また、上述のよう重要文化財の風呂釜などをはじめ、貴重な宝物とも呼べるほどの収蔵品を出陳されていますので訪れる価値は大いにあります。

厳島神社境内のことも割と詳しく紹介されていますので、可能ならば先に歴史民俗資料館へ来館し、ある程度の知識をつけてから厳島神社へ行くとより深みのある参拝ができると思われます。

厳島神社境内には名前の書かれいない殿舎もありますので、先に資料館のパネルで厳島神社境内の概要を把握しておくと、散策を兼ねて楽しみながらの参拝が実現できるでしょう。

宮島歴史民俗資料館の「入場料金・営業時間(開館・閉館時間)・見学所要時間・定休日」

こちらのページでご紹介する料金・割引制度などは変更になっている場合がありますので、最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

入館料金

  • 一般:300円(団体210円)
  • 高校生:170円(団体120円)
  • 小・中学生:150円(団体100円)
割引・一覧

  • 高齢者割引(65歳以上):150円
  • 団体割引(15名以上):100円
  • 宮島近隣の旅館優待券割引:1割引
無料適用

宮島歴史民俗資料館は、下記の証明書を提示するとなんと!無料で入館が可能となります。

被爆者健康手帳、身体障がい者手帳、療育手帳、戦傷病者手帳、精神障がい者保健福祉手帳

車椅子ので入館に関して(バリアフリー)

  • 多目的トイレ(車椅子、オストメイト対応):1箇所
  • AED(自動体外式除細動器):受付に設置

宮島歴史民俗資料館の場所(アクセス)

宮島歴史民俗資料館は、厳島神社の境内を出て大願寺の脇道を直進した通りに建っています。
案内板が目に付きますので分かります。

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  • 厳島神社からの所要時間(徒歩):約300m
  • 厳島神社からの距離:300m

宮島歴史民俗資料館のお問い合わせ先「住所・電話番号」

  • 住所:〒739-0533 広島県廿日市市宮島町57
  • TEL:0829-44-2019
  • FAX:0829-44-0631

館内には晩年の平清盛を模して造立された坐像がある!

館内には、晩年の平清盛を模造して造立されたと云われる「リアルな平清盛像」があります。

この像は京都・六波羅蜜寺に安置されている「重要文化財・平清盛坐像」をそのままソックリくりくり模造したそうです。
気になる方は是非、訪れてみてください。

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